2024.03.13 13:04第31話 戦争後の不安「ゾウルバン国に関しては属領にするには証拠が少なすぎるため申し訳ありませんが今回は見送り。その代り、ガリオン国との作戦の内容を精査する方向で証拠をつかみたいと考えております」「うむ、我はなにも文句はないぞ」「もう少し完膚なきまでにやってほしいけれど、しょうがない」 赤竜のレヴィー...
2024.03.13 13:03第30話 短き戦争2「ガリオン国が降伏だと」「作戦はどうなる」「もう山も中腹まで登って、奇襲準備は出来ているのだぞ」 ロリアン王国への進軍をしようとしていたガリオン国とゾウルバン国の兵士たち。しかしガリオン国が倭国に負けたことでゾウルバン国の兵士たちはどうすればよいのか分からなくなっていた。「あーあ...
2024.03.13 13:02第29話 短き戦争1「何が起こっている! 説明しろ!」 ガリオン国先行侵攻軍総大将ウズベルは、その報告に怒鳴り声で返す。しかし、返ってくる返事はいつも通りである。「で、ですから我が首都サフジールの目前の未確認の軍隊が陣地を敷いて集結しているとの報告があります。また、オモジャ山を攻めるゾウルバン国の軍...
2024.03.13 13:00第28話 超級のシャーマン2 陸上自衛隊所属、夢野曹長はどちらかと言えば自衛隊では珍しい事なかれ主義だった。それは、彼の持つ不運体質がそうさせていた。「何故、こんな緊急事態に国家命令で雪山での訓練などに参加しなくてはいけないのだ」 これは、どう考えても普通に考えたら『今することじゃない』と言う仕事を押し付け...
2024.03.13 12:59第27話 超級のシャーマン1「よろしいのでしょうか?」「何度もしつこいぞ。我が国は貴様らに属国に下るよう何度も伝えたはずだ。しかしそれをはねのけたのは貴様ら。我らの意志は変わらん」「我が国の観光客を不当に殺害した謝罪もないと」「は。不当に殺したことなど、一度たりともないわ」「兄貴からはこう聞いた。移動中だか...
2024.03.13 12:54第26話 戦争前の不安2「別に我が雨林はロリアン王国からは離れている以上今回の事件で別に困ることはない。しかし、国民感情として既に百人単位で死者を出した事件として扱われているのだろう?」 レヴィーラの言葉に、官僚たちが俯く。異世界に来ても、昔の世界の常識が通用すると思っていた最中のこの出来事は、顔に冷水...
2024.03.13 12:51第25話 戦争前の不安1俺は何が起きているのか分からなかった。「虐……殺?」「事件が起きたのはロリアン王国西部の町ミハンで、ここではアイドルグループ、セブン・ドリームの親善コンサートが開催されており、倭国の観光客やロリアン王国の要人らが出席しておりました。死者は確認が取れているだけで三十人は取れており、...
2024.03.13 12:50第24話 エルフとの交流の一幕ズバン!「ストライク!」「いやあ、お前の球はやっぱり滅茶苦茶で打てないから新鮮だな、軍」「ふざけんな! 他の選手には普通に打たれるんだから、おかげでネットでは亮太特攻とか言われているんだぞ! いい加減超級の野球選手なら打てよ!」「いやあ、どうもお前の球見るとい感覚が狂ってよ。本当...
2024.03.13 12:49第23話 笠松奥儀の懸念「どういうことか説明していただきたい!」 防衛省の官僚との面談。そこで、笠松奥儀は糾弾されていた。「今回の会談の参加国ではない何者かに階段途中から参加されたというのに退出を促さなかったという事態も前代未聞だが、その後自衛隊の派遣を認める様な内容の発言をするなどどういうことですか!...
2024.03.13 12:45第22話 協議後の各民族の動向「父上、倭国は凄い国でしたな」「……ああ」 地元の鉱山に戻ったドワーフのドワン親子は熱く会話をしていた。一方的に娘の方がちちに語っているともいうが。「あんな素晴らしい剣を」「刀だろ」「そうか、刀だったな。あれを作ることが出来る、それも魔法無しで出来る鍛冶師がいる国などきっと倭国し...
2024.03.13 12:44第21話 実務者協議4 会議が始まる、そう思った時だ。「その前にですが、軽くもう一度日本の商会に関する映像を見せたいと思います」「あの、記録結晶を使わないで過去の映像を見せる技術ですね」「ええ、日本横断中に途中で新たに加われた方も多いですので」 そう言って、兄貴が合図を出すため俺は端末を操作して映像...
2024.03.13 12:43第20話 実務者協議3それからというもの、弾丸的に行われた要人の倭国観光ツアーは大変なことになった。「久しいな、お前達」「精霊さんの導きに従って、お手伝いに来ました」 超級の陰陽師、宇治院陽明。 超級のシャーマン、榛葉朱美。 二人が東京駅に現れたのはその時だった。「何で昨日のタイミングでホテルに来なか...