幕間 世界の運営 ルール
【世界の運営 前書き】
このゲームは七百枚のカードを扱うゲームです。この内、二十八枚の手札をもって一つの運営組織を造り出すのが目標です。手札一枚を一人の人間として扱う訳です。
これにより以下の格言の意味を理解することが重要です。
・先ずは五人の上位者が九人の下位者を従えて、二組で競い育てあいなさい。さすれば指導者として一人前だろう。
・次に五人組を五つ、三人で管理しなさい。そうすれば統率者として優秀だろう。
・最後に三人組九つから信頼を勝ち取りなさい。さすれば賢者として間違いないだろう。
・二十八枚の強者を自在に操れるようになりなさい。さすれば支配者として君臨できるだろう。
なお、これからの内容は魔界での理解を前提として、魔界で使われる表現に修正した物です。
【内容物】
内容物は以下の通りです
1、 説明書
2、 カード七百枚
3、 さいころ二つ
カードの内訳は以下の通りです。
属性種:魔法属性の「炎」「風」「水」「土」「草」「光」「鋼」「氷」「雷」「闇」と、得意とする魔法の規模の大きさの個々人の適性を模したカードです。小規模だが燃費の良い魔法が得意な者を一、燃費は悪いが大規模な魔法が得意な者を九とします。
そして一つの属性と数字あたりに五枚収録されています。
方角種:自分に対して運命を握る方角、もしくは何か吉兆となる方角を持っている者を模したカードです。東、南、西、北の方角毎に二十五枚収録されています
職業種:騎士(現在の戦闘職、もしくは冒険者など)、僧侶(現在の魔法使い、その他研究者など)、農民(現在の鍛冶師なども含める生産職)、商人(旅人や踊り子なども含める移動職)の適性によって分けた物です。一つの職業ごとに、天界、上階(空)、地階(地上)、下階(地下)、魔界の適した才能の発揮できる場所があります。
職業と場所あたりに五枚収録されています。
万物種:どんな上記のカードにもなれるオールマイティカードです。五十枚収録されています。収録されている内容以外のカードにはなれません。
【基本ルール】
ゲームは三人、もしくは四人のゲームで進みます。原則は四人対戦ですが、三人対戦用のルールも括弧書きで記載します。
1、 山札をよく混ぜて全員に三十枚(三十枚)手持ちを配ります。
2、 サイコロを振り、出した目の合計の大きい人を親、それ以外の参加者を子と呼びます。親からから時計回りに回しゲームをターン制で進めます。出したダイスが同値の場合、ダイスの最大値がより大きい方のダイスを出した方から親とします。それでも決まらなければ互いの納得のいく方法で決めます。決まらなければ親番は第三者に譲ります。
3、 親は山札の一番上のカードをめくり、出たカードの種類を宣誓します。このカードの隣接カードがドラになります。
属性種の場合は数字が一大きい物を指します。九の場合は一になります。
方角種の場合は東→南→西→北→東の通り、矢印の先のカードを指します
職業種の場合、魔界→下階→地階→上階→天界→魔界の通り、矢印の先のカードを指します。職業は同じものとします。
万物種の場合、ドラはない物とします。
4、 第一ターンのみ、親は三枚(五枚)カードを引きます。そしていらないカードを五枚(七枚)捨てます。
5、 子も4と同様に進めます。子が全員終わって一ターン終了です。
6、 第二ターンからは親は五枚(五枚)カードを引きます。そして五枚(五枚)いらないカードを捨てます。子も同様にします。
7、 6を最大二十五ターン(三十五ターン)まで続けます。
8、 終了までに下記条件を満たした人がその番の勝者となります。なお、条件達成は手持ちのカードのフルオープンと役の数の宣言、そして他参加者の同意、そして下記条件のいずれかの達成で成立します。なお、役の宣言はカードを捨て終えて二十八枚になったタイミングにのみ出来るものとします。
(i)二十八枚のカードで手持ちの完成形を最初に完成させた親。親の場合役計算をしたら自分の番を続行します。
(ii)二十八枚のカードで手持ちの完成形を最初に完成させた子。子の場合役計算を終えたら時計回りに親番が移動します
(iii)二十五ターン(三十五ターン)経過しても誰も役を完成できなかったが、後一枚で役を形式上完成できた場合。親が達成していれば親番の続行、子のみが達成していれば親番を移動します。
9、 最後の子が親番を終える条件を成立させた際にゲームを終了とします。
10、 最後に全員の役の成立数の合計点を算出して一番高い人が総合勝利とします。
【手持ちのカードの作り方】
手持ちのカードの完成形は五枚の関連を持ったカード二組と、九枚の関連を持ったカード二組の二十八枚。五枚の関連を持ったカード五組と三枚の関連を持った二十八枚。三枚の関連を持ったカード九組に一枚のカードの二十八枚の場合のいずれかを集めることで成立します。
なお、関連のあるカードと表記したものは同刻類か、順番類、共通類のいずれかを満たす必要があります。
同刻類とは、まったく同じカードを集めることで成立します。なお、複数枚集めている場合のみ成立するものとします。
(例)方角種のうち一種類九枚、同じ属性種かつ同じ数字を五枚など
順番類とは、同じ属性の属性種だが数字が違う際に、もしくは同じ職業種だが場所が違う場合に隣接したもので刻んだ組み合わせを指します。なお、方角種で順番類が成立することは無く、また属性種の一と九、職業種の天界と魔界は隣接しません。数字が同じだが属性が違う、場所が同じだが職業が違う場合も順番類には該当しません。
(例)属性種の内同じ一種類の属性かつ数字が一~五の五枚、職業種の内同じ一種類の職業かつ場所が下階、地階、上階の組み合わせ、など
なお、万能種を使えば九枚の同じ属性種の同じ数字のカードを持っている物として扱える場合はある物とする。
共通類とは、同じ数字の属性種だが属性が違う際に、もしくは同じ場所だが職業が違う職業種の場合の組み合わせを指します。なお、方角種で共通類が成立することは無いです。
(例)数字が九だけの炎、水、風の三枚の組み合わせ。職業種の地階で騎士、農民、商人、など
【召喚】
捨てたカードの中から自分の欲しいカードを交換する行為です。前のターンに捨てられたカードでも欲しい物があれば自由に召喚出来ます。なお、他者がカードを捨て終わり、次の者がカードを引くまで終えないといけません。召喚によって完成した組み合わせは全員に見えるようにすること。また召喚をしたことで出来なくなる役があります。また、事前に召喚した物に追加で召喚することを追加召喚と呼びます。この際にも手持ちのカードから一枚捨てて、特に罰則はありません。
【役満】
役の作り方の例外として、特定の組み合わせのカードを集めた場合のみ役満と呼び、役の組み合わせによらず役計算を二十ポイントとする。
成立する組み合わせは以下の通り(一部)です。
大火山:炎属性のカードのみで手持ちの完成形を完成させること。なお、万能種は一枚も含めない物とする。同様に風属性、水属性、土属性、草属性、光属性、鋼属性、氷属性、雷属性、闇属性なら「大竜巻」「大海原」「大地底」「大森林」「神秘光」「大金剛」「大氷壁」「雷鳴天」「暗黒殿」と呼び、同じく役満とします。
四方伝:方角種のみで手持ちの完成形を完成させた場合です。なお、万能種は用いないものとします。
大繁栄:職業種のみで手持ちの完成形を完成、かつ四種類の職業種を全て揃えた際に成立します。万能種は使えないものとします。
万能者:万能種を二十八枚集めて完成形とした場合です。召喚を用いても成立するものとします。
創世期、新世界:第一ターンで二十八枚の手持ちの完成形が出来ていた場合に成立する役満です。親なら創世期、子なら新世界と呼びます。なお、第一ターンで引いたカードは全て捨てるものとして、一枚でも第一ターンで引いたカードを手持ちに含めたら成立しないものとします。万能種を含めても成立するものとします。
大乱世界:各属性種の一と九の合計二十枚、各方角種の四枚、職業種の内地階の四枚を集めた場合に成立する役満です。万能種を含めては成立しないものとします。
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